ダイエットの記事を読んでいると、「PFC?」「TDEE?」「ケトジェニック?」と、専門用語が次々と登場して頭が混乱しませんか。意味がわからないまま情報を鵜呑みにしてしまうと、自分に合わないダイエット法に手を出してしまうリスクもあります。
ダイエット用語を正しく理解している人は、情報に振り回されず、自分に最適な方法を選べます。逆に言えば、用語を知らないこと自体がダイエット失敗の原因になっていることもあるのです。
この記事では、ダイエットでよく登場する50の用語をピックアップし、初心者の方にもわかるように丁寧に解説します。ブックマークしておけば、ダイエット記事を読むときの辞書として活用できます。

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カロリー・エネルギー関連の用語
1. カロリー(kcal)
エネルギーの単位です。食べ物から摂取するエネルギーと、体が消費するエネルギーの両方をカロリーで表します。ダイエットの基本は「摂取カロリー<消費カロリー」の状態を作ることです。
2. 基礎代謝(BMR)
何もしなくても生命維持のために消費されるカロリーです。呼吸、心臓の拍動、体温維持などに使われ、1日の総消費カロリーの約60〜70%を占める最も大きな消費要因です。
3. TDEE(Total Daily Energy Expenditure)
1日の総消費カロリーのことです。基礎代謝+活動代謝+食事誘発性熱産生の合計。ダイエットではこのTDEEより摂取カロリーを少なくすることで体重が減る仕組みです。
4. アンダーカロリー
摂取カロリーが消費カロリーを下回っている状態です。ダイエットの大原則であり、アンダーカロリーでなければどんなダイエット方法でも体重は減りません。
5. オーバーカロリー
摂取カロリーが消費カロリーを上回っている状態です。これが続くと体重が増えます。筋肉をつけたい増量期には、意図的にオーバーカロリーにすることもあります。
6. カロリー赤字(カロリーデフィシット)
アンダーカロリーと同じ意味です。1日あたり300〜500kcalの赤字が、健康的なダイエットの目安とされています。
7. DIT(食事誘発性熱産生)
食事を消化・吸収する際に消費されるエネルギーです。タンパク質は摂取カロリーの約30%、脂質は約4%、炭水化物は約6%が消化に使われます。タンパク質を多く摂るとDITが高くなるため、ダイエットに有利です。
8. METs(メッツ)
運動強度の単位です。安静時を1METsとして、その何倍のエネルギーを消費するかを示します。ウォーキングは約3METs、ランニングは約7METsが目安です。

栄養素関連の用語
9. PFCバランス
Protein(タンパク質)・Fat(脂質)・Carbohydrate(炭水化物)の頭文字です。1日の総カロリーに対するこの3大栄養素の比率のことで、ダイエットの標準はP30:F20:C50程度です。
10. マクロ栄養素
タンパク質・脂質・炭水化物の3大栄養素のことです。「マクロを管理する」=PFCバランスを管理するという意味で使われます。
11. ミクロ栄養素
ビタミンやミネラルのことです。少量で体の機能を調整する栄養素で、ダイエット中は不足しやすいため注意が必要です。
12. タンパク質(プロテイン)
筋肉、臓器、皮膚、髪の毛などの材料となる栄養素です。1gあたり4kcal。ダイエット中は体重×1.5〜2gの摂取が推奨されています。
13. 脂質(ファット)
1gあたり9kcalと、3大栄養素の中で最も高カロリーです。ホルモンの材料でもあるため、ゼロにするのはNG。良質な脂質を適量摂ることが大切です。
14. 炭水化物(カーボ)
糖質+食物繊維の総称です。1gあたり4kcal。体と脳のメインエネルギー源で、「カーボ」と略されることもあります。
15. 糖質
炭水化物から食物繊維を除いたものです。血糖値を上げるのは糖質部分で、糖質制限ダイエットではこの糖質を制限します。
16. 食物繊維
人間の消化酵素では消化できない成分です。腸内環境を整え、血糖値の急上昇を抑える働きがあります。1日20g以上の摂取が推奨されています。
17. GI値(グリセミック・インデックス)
食品が血糖値を上げるスピードを示す指標です。70以上が高GI、56〜69が中GI、55以下が低GI。低GI食品を選ぶと血糖値の急上昇を防ぎ、脂肪が蓄積されにくくなります。
18. GL値(グリセミック・ロード)
GI値に食品の糖質量をかけ合わせた指標です。GI値だけでは実際の血糖値への影響がわからないため、GL値の方がより実践的です。
ダイエット方法関連の用語
19. 糖質制限ダイエット
1日の糖質摂取量を制限するダイエット法です。ゆるめ(130g以下)、中程度(60〜130g)、厳しめ(60g以下)などレベルがあります。
20. 脂質制限ダイエット(ローファット)
脂質の摂取量を制限するダイエット法です。炭水化物を食べられるので、ご飯好きの方に向いています。
21. ケトジェニックダイエット
糖質を極限まで制限し(1日20〜50g以下)、体を「ケトーシス」状態にするダイエット法です。脂肪をエネルギー源として使う体質に切り替えます。
22. ケトーシス
糖質が不足したときに、体が脂肪を分解して「ケトン体」をエネルギーとして使う状態です。ケトジェニックダイエットの目標状態です。
23. ファスティング(断食)
一定期間食事を摂らないダイエット法です。16時間断食(16:8)、24時間断食などがあります。
24. 16時間断食(インターミッテントファスティング)
1日のうち16時間を断食時間、残りの8時間を食事時間とする方法です。たとえば12時〜20時だけ食事OK、それ以外は水やお茶のみという形で実践します。
25. カロリー制限
1日の摂取カロリーを決めて、それ以内に抑えるダイエット法です。最もシンプルで基本的な方法と言えます。
26. 置き換えダイエット
1日の食事のうち1〜2食をプロテインシェイクやスムージーなどに置き換えるダイエット法です。手軽にカロリーカットできます。

体の指標関連の用語
27. BMI(Body Mass Index)
体重(kg)÷身長(m)の2乗で算出する肥満度の指標です。18.5未満が低体重、18.5〜25が標準、25以上が肥満。ただし筋肉量は考慮されないため、筋肉量が多い方は高く出ます。
28. 体脂肪率
体重に占める体脂肪の割合です。男性の標準は10〜20%、女性の標準は20〜30%。体重が同じでも体脂肪率が違えば見た目はまったく異なります。
29. 内臓脂肪
内臓の周りについている脂肪です。メタボリックシンドロームの原因となり、生活習慣病のリスクを高めます。お腹周りが大きい方は要注意です。
30. 皮下脂肪
皮膚の下についている脂肪です。つまめるタイプの脂肪で、内臓脂肪に比べて落ちにくいですが、健康リスクは比較的低いです。
31. 骨格筋率
体重に占める骨格筋(自分の意思で動かせる筋肉)の割合です。ダイエット中にこの数値が下がっていたら、タンパク質不足や運動不足のサインです。
32. 除脂肪体重(LBM)
体重から体脂肪を引いた重さです。ダイエット中に体重が減っても除脂肪体重が維持されていれば、脂肪だけが減っている理想的な状態です。
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トレーニング関連の用語
33. 有酸素運動
酸素を使って脂肪や糖質をエネルギーに変える運動です。ウォーキング、ランニング、水泳、サイクリングなどが該当します。脂肪燃焼に効果的です。
34. 無酸素運動(筋トレ)
短時間で強い力を発揮する運動です。筋力トレーニングやダッシュなどが該当します。筋肉量を増やして基礎代謝を上げる効果があります。
35. HIIT(High Intensity Interval Training)
高強度インターバルトレーニングです。全力運動(20〜30秒)と休息(10〜15秒)を交互に繰り返します。短時間で高いカロリー消費が可能で、アフターバーン効果も期待できます。
36. アフターバーン効果(EPOC)
高強度の運動後に、安静時でもカロリー消費が高い状態が続く現象です。HIITや筋トレ後に数時間〜24時間程度続くとされています。
37. オーバートレーニング
運動のしすぎで体が回復しきれない状態です。疲労感、パフォーマンスの低下、免疫力の低下などが起こります。適切な休息も大切です。
ダイエット現象関連の用語
38. 停滞期(プラトー)
ダイエットを続けているのに体重が減らなくなる時期です。体が少ないカロリーに適応して代謝を下げるために起こります。通常2〜4週間で脱出します。
39. チートデイ
ダイエット中に意図的にカロリーを多く摂る日です。停滞期の打破や精神的なリフレッシュが目的。TDEEの1.5〜2倍のカロリーを摂るのが一般的です。
40. リバウンド
ダイエット後に体重が元に戻る(あるいはそれ以上に増える)現象です。極端な食事制限や短期間の無理なダイエットで起こりやすくなります。
41. ホメオスタシス(恒常性)
体が現在の状態を維持しようとする機能です。体重が減ると、体は消費カロリーを減らして元の体重に戻そうとします。停滞期の原因のひとつです。
42. セットポイント
体が「この体重が正常だ」と認識している体重のことです。長期間同じ体重を維持していると、体はその体重に戻ろうとする傾向があります。
食事・サプリメント関連の用語
43. チートミール
チートデイの食事版です。1日丸ごとではなく、1食だけ好きなものを食べる方法。チートデイよりカロリーの振り幅が小さいのが特徴です。
44. プロテイン(サプリメント)
タンパク質を効率的に摂取するための粉末サプリメントです。ホエイ、カゼイン、ソイなどの種類があります。食事だけでタンパク質が足りないときの補助として活用します。
45. BCAA
分岐鎖アミノ酸(バリン、ロイシン、イソロイシン)の総称です。筋肉の合成を促進し、分解を抑制する効果があります。運動中の摂取が一般的です。
46. クレアチン
筋力・パワー系のパフォーマンスを向上させるサプリメントです。体内に水分を引き込むため、一時的に体重が1〜2kg増えることがあります。
47. BMAL1(ビーマルワン)
体内時計を調節するタンパク質です。脂肪の蓄積に関与し、22時〜2時に最も多く、14〜15時に最も少なくなります。「夜食は太る」の科学的根拠のひとつです。

その他の重要用語
48. ボディメイク
体重を落とすだけでなく、筋肉をつけて理想的な体型を作ることです。「ダイエット」よりも広い概念で、見た目の美しさを重視します。
49. リコンプ(ボディリコンポジション)
体重はほぼ変えずに、体脂肪を減らして筋肉を増やすことです。中上級者向けのアプローチで、時間はかかりますが理想的な体の変え方です。
50. ダイエットリテラシー
ダイエットに関する正しい知識を持ち、誤った情報や怪しいダイエット商品に騙されない力のことです。この用語集を読んでいる方は、すでにダイエットリテラシーを高めている最中と言えるでしょう。
まとめ
- ダイエット用語を理解すれば、情報の取捨選択ができるようになる
- 全部を一度に覚える必要はなし。辞書として活用する
- 最優先で覚えるべきは「TDEE」「PFCバランス」「GI値」の3つ
- 用語の理解が怪しいダイエット情報への防御力になる
ダイエット用語は最初はとっつきにくいですが、一度理解してしまえばダイエット記事やSNSの情報がスムーズに頭に入るようになります。わからない言葉が出てきたら、この記事に戻ってきてチェックしてみてください。
栄養や健康に関する基本情報は厚生労働省 e-ヘルスネット(www.e-healthnet.mhlw.go.jp・サイト終了)が参考になります。食品の栄養成分については文部科学省「日本食品標準成分表」をご覧ください。運動と健康に関する最新情報は国立健康・栄養研究所でも確認できます。
※この記事の情報は記事執筆時点のものです。最新の情報は各公式サイトでご確認ください。
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